ほんとのほんと

一浪&三留したアラサーダメ人間が社会と自分とのギャップに半笑いで半ば諦めながら立ち向かって(?)ゆくブログ。  精神年齢は最近19歳になった。

夏の終わり

もう夏が終わりますね

今日行った美容院で、美容師さんが窓の外を眺めながらしみじみ言った。日が落ちるのが大分早くなった、と。
続けて、
「別に夏が好きってわけじゃないのになんでか夏の終わりって切なくなりますよね、あれってなんでなんでしょうね」
とも。

確かに、夏の終わりは特別だ。
他の季節なら、例えば秋から冬へは、関東以南だとただなんとなく気温が低くなってくだけでさほど季節の変わり目を意識しないし、冬から春へ、春から夏へ、だと、むしろ新しい季節が「やってくる」感覚の方が大きい。
夏だけだ。はっきりと季節が終わっていく寂しさがあるのは。

日が短くなって、日中はまだ暑いのに夕方はずいぶん涼しい。どこかでひぐらしが鳴いていて、網戸越しに隣家の親子の会話が聞こえる。
なぜだか子どもの頃を思い出す。うちもあんな風に会話をしていたな、湿った涼しい風が入る、お母さんがテーブルにカレーを並べる、裸足で歩く廊下のひんやりした感触、夜7時、外はもう暗い。届かない過去。実家に帰ったって、子どもの頃に帰ることは永遠にできない。そんなことを思い知る。

どうして夏の終わりだけこんな気分になるのだろうか。今年もなにもできなかったな、などと毎年思うのだろうか。大人になった今ではもう夏休みなんて関係ないのに、今の時期になると訳もなく少し焦ったりしてしまう。
無邪気でいられた幸せな時間はおしまいだよ、と誰かから言われているような感じ。
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それでも現金なもので、スタイリングが終わると、鏡の中には少しだけきれいになった自分がいて、それを見ると単純に気分が上がった。
やっぱり、この美容院は魔法の場所だ。
美容師さんにお礼を言ってお店を出る。駅へ向かう足取りは少し軽い。
これから大人っぽい色のリップを買って、秋を楽しんでしまおうじゃないかとそんなことを考え始めている。
もうすぐ誕生日がくる。20代最後の年は、きっといい一年になる、そんな風に思う。子ども時代に別れを告げて、今度こそちゃんと大人になるんだ、などと。