ほんとのほんと

一浪&三留したアラサーダメ人間が社会と自分とのギャップに半笑いで半ば諦めながら立ち向かって(?)ゆくブログ。  精神年齢は最近19歳になった。

ひとりぼっちのクリスマスは

最近何度かデートしていた相手が、実は彼女がいますというので、今年のクリスマスも例によっておひとりさまである。

 

去年もこんなだったな。

去年の相手は今の時期、病気をして時短でしか働けなくなっていたくせに「その日は仕事が入って」と見え見えの噓をついていた。

 

まったく、わたしの顔に「真剣に向き合う必要ありません」みたいなことが書いてあるとでもいうのだろうか。

……そう、多分書いてあるのだろうな。どんなに表面を取り繕っても、地に足がつかない無責任な感じが全身から滲み出ているに違いない。寂しい人付き合いしかできないのは、わたし自身が寂しい人間だからだ。

 

 

昨日の23日は都内のランニングのイベントに参加していた。

東京マラソンのコースを歩道側から試走してみようというイベントで、実に7時間近くもの間、マラソン好きの人たちと一緒に、ぺちゃくちゃとおしゃべりしながら東京のど真ん中を走るのは本当に楽しかった。同じようなことをしている集団と途中何度かすれ違い、そのたびに「こんにちは」「おつかれさま」と声を掛け合った。こんな時期なので、中にはサンタコスをして走る集団もいて、「メリークリスマス」だなんて、東京の街中でぜんぜん知らない人たちと、そんな風に手を振りあうのも面白かった。

 

日比谷にある自転車利用者向けの施設でシャワーを浴び、ぷらぷらと東京駅に向かって歩いていると、ちょうどティファニーの前の交差点を渡ったところで17時30分になり、シャンパンゴールドのイルミネーションが一斉に灯いた。

そこら中から歓声が上がった。道行く人はみんな温かい笑顔だった。

ビルの窓ガラスにも光が反射してそれはそれは美しく、ああ、いいクリスマスだな、などとニコニコしながら家路についたのだった。

 

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土日ともに予定がない週末は久々で、せっかくだから心ゆくまで贅沢なほど休んでやろうと考えた。泥のように眠りたくて、目覚ましやアラームを全部切った。体はへとへとに疲れていたが頭が冴えてしまっていたため、数か月ぶりに引き出しの奥からアレルギーの薬を取り出して少し多めに飲み、副作用で眠くなるのを待った。

 

昼過ぎにドアチャイムの音で目が覚めた。

郵便屋さんが本を持ってきた。数日前にアマゾンで注文していた古書だ。誰かが読んだ痕跡があるのがうれしくて、最近は好んで古本を買ってしまう。

全国のいろんな古書店から送られてきたにもかかわらず、今日まとめて届いた。全部で16冊。ボーナスが出たら買おうと思ってずっと欲しいものリストに入れていたものを、このあいだ一気に注文したのだ。12月24日。図らずも自分へのクリスマスプレゼントになった。

 

いそいそと一冊ずつ包みを開く。自分で注文したくせに何を買ったか忘れていて、あ、こんな本もある、と開けるたび嬉しくなった。どれを一番に読もうかな、などと悩む必要はなかった。『それからはスープのことばかり考えて暮らした』。このブログでも何度か言及した吉田篤弘さんの本。ひとりぼっちのクリスマスに読むには、彼の本はきっと最適だろう。

何か甘いものでも飲みながら——そう思って冷蔵庫を開けると、3日前に同僚の女の子たちを招いてやったクリスマス会のお酒が何本か残っていたのでそれを開けた。甘いお酒を。

Youtubeでクリスマスソングを流しながら物語に浸る。

登場人物たちはみんなあたたかいのにどこかさびしみを持っていて、こんなわたしでも無理なく迎え入れてくれた。最後のページにスープのレシピが載っていて、真似したくなった。が、残念なことに普段自炊をしないわたしの冷蔵庫には、実家から送られてきたみかんとりんごしかない。りんごでもスープが作れるかしら。明日試してみようと決める。

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

 

 

 

昨日職場の先輩から、「年明けの休みに一緒に美術館へ行かないか」とお誘いが来ていたから今日返事をしたのだけれど、何時間たっても既読すらつかない。きっと彼にも今日を一緒に過ごす本命の彼女がいるのだろう、などと考えてしまう。

きっとわたしは、来年も再来年もクリスマスはひとりだ。

 

 

先日知人と話して言われたことを少し思い出す。

映画好きの知人に誘われ、いま恵比寿ガーデンシネマでやっているスモークという20年ほど前のアメリカの映画を見てきたときのこと。その知人とは前にも一度書いた、昔のバイト仲間だ。(たまには常識の箱をひっくり返してみる - ほんとのほんと

 

映画の帰りに渋谷の居酒屋で3時間ほど話をした。

彼の若かった頃の話とか準備中の事業の話とか奥さんとの馴れ初めとかをひとしきり聞いたあと、会話の流れで、デートをしていた相手に彼女がいたのだとわたしが話すと、

「別にその人もしゅうさんのことを騙してやろうとか都合よく遊んでやろうとか思ってなくて、しゅうさんと会っている間はその時間を大切にしてると思いますよ」

と言うから笑ってしまった。まあそうでしょうねとしか言いようがないし、普通の女の子の感覚がわからないので何とも言えないが、そういうのを世間では「都合がいい」というのではないか。

 

しかし彼は、「俺も20代のころは彼女とかほとんど作らなかったし、ちゃんと付き合う必要はないと思うけど」と言いつつ、「いつかしゅうさんにも、この人と結婚したいと思える人ができるといいですね」と言った。

まさか彼のような、王道とは程遠い人生を歩んできた人にそんなことを言われるとは思っていなかったし、彼には言わなかったけれど今回わたしは人生で10年ぶりくらいに本当に恋をしていたので、そう言われてなんだか切なくなってしまった。

でもだからこそわたしはその言葉を、心の中に大事にしまった。

 

 

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