ほんとのほんと

一浪&三留したアラサーダメ人間が社会と自分とのギャップに半笑いで半ば諦めながら立ち向かって(?)ゆくブログ。  精神年齢は最近19歳になった。

尾道一人歩き。(3) ~カフェめぐり~

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honto-no-honto.hatenablog.com

 

尾道をぶらぶら歩きながらも、見つけた良さそうなカフェはとりあえず入っていくことにした。

千光寺公園から山を下りながら、狭い路地を進んでいく。火曜日の朝。人はまばら。3月に入ったとは思えないほど寒いが、その分すがすがしい空気。

 

尾道には古民家などを利用した素敵なカフェがたくさんある。それも、ここ数年でぐっと増えてきている。尾道好き、カフェ好きとしては、そこは回らねばならないさだめにある。しかし味わい尽くすのに何年かかるだろうか。

 

 

今回の内容

 

帆雨亭

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古寺巡りコースの途中にある古めかしい雰囲気の古民家カフェ。

わたしは以前夏に来たことがあって、ここの窓から見える景色が好きだったのでまた入ることにした。

 

靴を脱いで上がる畳の空間。

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このおうち、以前はただの物置状態だったらしい。

それが、十数年前に古寺巡りコースが設置され、観光客がよく目の前を通るようになり、「この辺りにすこし休めるところがあればいいのだけど」という声をたびたび聞くようになって、そこで16年前、塀の一部を入り口に改装してカフェをオープンしたのだそうだ。

 

この窓辺のちいさなスペースは、このおうちのおじい様がよく一人でこもって物思いに耽ったりなんかしていた場所だという。

ちょっとわかるなあ。

この景色を眺めながらのんびりできたらどんなにいいだろう。

 

「建てた当時はビルも少なくてもっと海が近くに感じられたんですよ」

と店主の女性は言う。

いいなあ。

 

そして部屋の中には尾道ゆかりの作家、志賀直哉の本が並べられている。

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志賀直哉ファンのご友人のものだそうで、大正だか昭和初期だかの初版本も置かれており、これがまたいい雰囲気を醸し出している。

 

注文は、抹茶と黒糖寒天のセットにした。

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(ピンボケしちゃった ^_^;)

 

寒天を食べながら、想い出ノートに書き込みを。

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こういうのつい書いてしまう。そして人の書いたのも読んでしまう。出会ってないけど、なにかに出会えたような気分になる。

 

たしか以前来たときは手作りシロップを使ったかき氷を出していた。それも食べたいな。また来よう。

 

 

帰り際、店主の女性と入り口で長々と立ち話してしまった。

坂と階段が好きで尾道が好きだ、いつか住んでみたいと話すと、店主はニコニコしながらも、

尾道はそんなに仕事がないから、すぐおいで、とは若い人によう言わないんですよ。何かコレ、というものを持って来てください」

とおっしゃった。

例えば、この辺りに住むステンドグラス作家は、尾道で店を開きつつも、インターネットで日本中から注文を受けているのだそう。

 

ああ、素敵だ。

そんなファンタジーみたいな生活を本当にしている人が尾道には実際にいるのだ。

 

日本全国、どこへ行っても仕事ができるっていう、放浪者みたいな人に憧れてしまう。

わたしが尾道に住めるようになるのは……うーん、老後かな。

 

 

梟の館

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次に行ったのはつたに覆われて何やらミステリアスな雰囲気醸し出しまくりのカフェ「梟の館」

和風の門をくぐると

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おぅ……、お断りされちゃう。

店内は撮影禁止とのことで、首から下げていた二眼風のトイカメラを鞄にしまい、入店。

ガラガラと引き戸を開けても誰もいない。「一人でやっているので入店に気づかないことがあります。その時はお声かけください」というような張り紙があるので、

「こんにちはー」

中に挨拶すると、

「靴のままおあがりください」

カウンターの向こうからやさしそうなご主人が出てきてくれた。

 

中は洋風のつくりになっていて、梟をかたどった装飾品があちらこちらに飾られている。おとぎ話の中に迷い込んだようだ。

 

わたしはガラス張りの窓側の席に腰かける。

お昼にはちょっと早いが、メニューにある「アボカドのチーズ焼き」が気になりすぎたのでそれを注文することにした。

入り口は1階だったが、斜面に建てられた家なので窓側は2階分かそれ以上の高さがあった。庭をはさんで、曲がりくねった小さな坂道が見下ろせる。そこを観光客がちらほらと行き交うのを眺めながら、のんびり。

 

料理を提供するのに時間がかかりますと言われたのだが、却ってちょうどいい。鞄からノートを取り出して、日記をつけることにした。

 

しばらくして料理が出てきた。写真がないのが残念である。なんともかわいいプレートだったのだ。半分に切ったアボカドの皮をお皿代わりに盛り付けた、エビとアボカドのグラタンだった。

そういえばわたし加熱したアボカド嫌いだったな、とここで思い出しながら口にはこぶが、普通においしかった。(※見た目の良さに自分の好き嫌いを忘れて注文してしまうのは、わたしにはよくあることなのである)

お好みでどうぞ、と言われたマジックソルトのようなものをかけるとまた風味が変わっておいしい。

 

テーブルにはダイナミックに溶けて固まったままの、大きなろうそくが置かれている。

これはなんだろうと思ったら、この店、毎月満月の日だけ、月を眺めてワインを飲むための夜の営業をやっているのだそう。ろうそくはその時に使用しているものだという。なんだその素敵すぎる会は。(ちなみに予約制)

 

もともとここは、その「観月夜会」を行うためだけのスペースだったのだそう。

それが12年ほど前、尾道好きが高じて仕事の当てもなくこの地へ移り住みブラブラしていた若者を、親しくしていたここのオーナーが誘って、昼間もカフェを開けることになった。その若者が今の昼間のカフェの店主と言うわけだ。

 

素敵な人生だ。

当初は古民家カフェはまだめずらしく、変人扱いもされたそうだが、お客さんは毎年増え続けているとのこと。

 

尾道ではただのんびりした時間を味わってほしい」というご主人の思いから、大人数のお客さんは断ることもあるという。

ゆっくりしたいときに入るのがおすすめ。

つまり、わたしのような人間におすすめ。

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梟の館を外から見上げた写真。

中は結構広いが、店主一人で回せる人数には限りがあるだろうから、たぶんいつ行ってもいい感じにすいていると思われる。

 

 

やまねこカフェ

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さっきまでと一転、こちらは海岸沿いのカフェだ。

ちょうどお昼時。店内はずいぶん賑わっていた。座れないかも?と思ったが、カウンター席に通してもらえた。

 

ちょっとアメリカンな感じのする明るい雰囲気の店内で、元気な女性店員さんたちがてきぱきと動き回っている。

メニューにはお洒落な料理やデザートがたくさんあってめちゃくちゃ食べたかったのだが、食事は済ませてしまっているので、「やまねこラテ」とやまねこ印の「尾道プリン」を注文。

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(またピンボケ。汗)

 

このプリンが本当においしかった。

口当たりはすごく濃厚なのだが、味は牛乳らしさのよく出た素朴であっさりした味わい。なんだろうこの感じは。「昔ながらの」というわけでもなく、最近よくある「とろとろ贅沢な」って雰囲気でもなく。

とにかくおいしい。

ぱくぱくイケる。

醤油用の魚の形をした容器にレモンソースが入っているのだが、それをかけるとまたさっぱりと、全然別の味わいになるので2度楽しめる。

 

 

ぱくぱくとプリンを食べていると、店内忙しそうなのにもかかわらず、「ご旅行ですか?」と店員さんが話しかけてきてくれた。

カフェめぐり中で、みたいな話をすると地図を持って来ていろいろ説明をしてくれる。「ここはカフェじゃないんですけど、すごいおすすめです!」

とかって雑貨屋さんまで教えてくれる。

(残念ながらその雑貨屋さんに行ってみると「産休中」の張り紙が貼ってあった。ううむ、次回は必ず)

 

とにかくすごい気さくな雰囲気がその店にはあって、なんだかほっこりした。

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ウシオチョコラトルという、向島にあるチョコレート工場のチョコが売っていたので買ってみた。カカオと砂糖だけで作られたチョコ。流行りのbean to barってやつである。

パッケージもかわいいのでお土産に丁度いい。

1枚700円とか900円とかだった。

お味は、うん、700円は手間代だな。でもかわいい。

 

 

その他

カフェめぐりで今回行けたのは上記の3店だけなのだが、少しおまけを。

 

・あくびカフェ―

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(1)の記事でも書いたが、わたしが泊まったゲストハウス「あなごのねどこ」には「あくびカフェ―」というカフェが併設されている。

尾道一人歩き。(1) ~ラーメン、ゲストハウス(とカフェ)、スペイン居酒屋、銭湯~ - ほんとのほんと

左側の廊下の奥にも入り口はあるが、この右側の引き戸が表の入り口。

あなごのねどこに泊まるとモーニングが400円で食べられて、100円引きのクーポンももらえる。

夜、ここのお店のいい匂いがゲストハウスの2階まで漂っていた。

地元の食材を使った料理などもあるようだし、次回はカフェとして利用しようかな。

 

 

・galetterie Common(ガレットゥーリ・コモン)

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左奥の窓から売っているソフトクリームは、夏に来たときは大抵食てべている。ほうじ茶ソフト、おいしいよ。

この小道を抜けたところ、ロープウェイ乗り場の目の前には、この地でオープンして40年近いというワッフル専門のカフェ「茶房こもん」があって、ガレットゥーリ・コモンのメインは「こもん」の持ち帰り用のワッフルのようだ。

 

 

今回カフェに関する記事は以上。

やっぱり尾道のカフェは落ち着くし、どこも店員さんが気さくでいろいろと話ができたのがすごく良かった。

ここはとてものんびりできるけど、一人で行っても独りにならない感じがいい。

こぢんまりした町だから、人と人との距離が近くて、温かいのだ。それもまた、わたしが尾道を好きな理由の一つである。

 

 

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今週のお題「好きな街」