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ほんとのほんと

一浪&三留したアラサーダメ人間が社会と自分とのギャップに半笑いで半ば諦めながら立ち向かって(?)ゆくブログ。  精神年齢は最近19歳になった。

夢はお嫁さんっていう人

日常 雑感

「夢はお嫁さん」

 

こんなセリフ、言ったこともないし考えたこともない。

リアルでそういう発言をする人を見ると、珍しいものを見つけたようにまじまじと見てしまう。

だから一緒にお昼を食べていたNちゃん(新卒・23歳。色白で小柄な子)がそう言った時、うっかり口をポカンと開きそうなのを慌ててこらえなければならなかった。

 

彼女には大学院に通う彼氏がいて、早く結婚したいと言うので、「もし彼が全国転勤とかになったらどうするの?」と訊いたら迷わずこう即答したのだ。

 

「ついてくよ! わたし夢はお嫁さんだもん!」

 

そう言って屈託なく笑うNちゃん。

 

かわいい。

わたしが男なら、こんなかわいい子にこんなふうに笑いかけられたらイチコロだな。間髪入れず「結婚しよ」てなるわ。やっぱり男はこんな子がいいのね!

 

しかしわたしはNちゃんにはなれない。

わたしは何と返したっけな。たしか、「夢はお嫁さんって素直に言える人、羨ましい」と言ったと思う。

 

嘘ではない。

わたしには元からそういう思考回路が備わっていないため、どうしても「夢はお嫁さん」とは思えない。

時々、年配の人と話すときの話のタネとして「早く結婚したいけどできないんですよ~」みたいなことを言うこともあるけれど、これは簡単に会話が盛り上がるからそう言っているだけであって、全くの嘘だ。舌が汚れていくような感じがあって本当は言いたくない。

結婚生活を送る自分をうまく想像できないし、まして結婚式の主役の場所で白いドレスを着ている自分なんて全くイメージできない。どう考えてもそこはわたしの場所じゃない、と思う。

かろうじて頭に思い浮かべることができるのが、

「なんでわたしだって働いてるのにわたしばっかり家事をしなくちゃいけないのよ!」とキレるか鬱になるかの図である。

 

「結婚」と「幸せ」が頭の中で結びついていないのだ。

ただ、「いつまでも独身でいると周りからいやなこと言われそうだな、それは嫌だな」とは思う。わたしの結婚願望はその程度だ。

 

だから、「夢はお嫁さん」な人はちょっとうらやましい。

彼女の中では「結婚=幸せ」という等式が無理なく成り立っているのだろう。

わたしからすれば、これだけでもうすでに半分くらいは幸せである。

ポイントは、「世間とのずれがないこと」。

世間が思う幸福と、自分が願う幸福が一致しているから、世間の望む生き方をしながら同時に自分の生きたいように生きられるのだ。

 

 

わたしが結婚願望がないと話すとNちゃんは「でもいい人が見つかるかもよ」というが、そうじゃないのだ。仕事辞めてついて行きたいほどいい人が現れてしまったらむしろそっちの方が困る。

でもわかってもらいにくいかもしれない。

 

これがもし男の人だったら、きっとわかってもらえるのに。

たとえば、自分より奥さんの方が稼ぎが多くて将来有望だったとする。生まれてきた子どもに障害があり、どちらかが仕事を辞めてつきっきりで子育てをしなければならなくなった。

そんなとき、奥さんから「わたしが外でしっかり稼ぐから、あなたは仕事をやめて、家のことをお願いね」と言われたら。

悩まずにそうできる人はきっと少ないはず。

 

主夫を否定しているのではない。

ただ、稼ぎが少なくても、愚痴を言いながら働いていても、外で働くことで自分の価値を確かめている人って少なくないと思うのだ。

 

 

でも「夢はお嫁さん」な人は仕事に執着しない。

社会的な地位があるか、世の中の役に立ってるかどうか、お金を稼いでいるかどうかが、自分の価値に影響を及ぼさない。

そんなものがなくても自分の価値を信じていられるのだ。

それはやっぱりすごいことで、ちょっとうらやましいことなのだ。

 

ただまあ、人種がちがうなあと感じるので「そうなりたい」というのとはちがうけれど。

わたしはその他大勢の男たちに混ざって、かわいいNちゃんをちやほやしていたい人種である。