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ほんとのほんと

一浪&三留したアラサーダメ人間が社会と自分とのギャップに半笑いで半ば諦めながら立ち向かって(?)ゆくブログ。  精神年齢は最近19歳になった。

superflyのライブに行った話

しゅうの分もチケットとったから。

とオカンに言われたのは何か月前だったか。

 

うちのオカンは愛媛暮らしが長く、当時の友人から誘われたのをきっかけに、ファンクラブに入ってここ数年は毎年superflyのライブに行っている。(superflyは愛媛出身のアーティストなのだ)

そのオカンと電話をしていて、スーパーフライすごいよ、ライブめっちゃ盛り上がるよ、と楽しそうに語るので、ああ、いいね、わたしもsuperfly好きだし一回行ってみたいわ、などと言っていたら本当にわたしの分もチケットをとったらしい。

 

「幕張メッセ。アリーナ席取れたからね。絶対予定開けといてね!」

 

とのこと。マジか。

そんなわけで、先週の土曜日(1月30日)、幕張に行ってきた。

アリーナツアー“Into The Circle!”初日。

ちなみに、オカンのお友だちも一緒だった。

 


Superfly『Beautiful』Music Video

 

幕張に着いてまず驚いたのが、開場を待つ列に並ぶ人たちの多様さだ。

大学生風のカップルもいれば、小学生連れの家族もいるし、おばちゃん、おじちゃん、男の子どうし、さまざまだ。

わたしたちの前をカーキ色のくたびれたコートを着た60くらいの白髪のおじさんが歩いていて、さすがにこの人はライブとは関係なくたまたまここを歩いているだけだろうな、と思っていたら、列の最後尾ですっとその後ろについたではないか。

 

並んだ……! あんなおっちゃんが一人で!

 

さすがsuperfly。客層が幅広いとは聞いていたけれどこれほどとは。

 

開場時間になり一旦席を確認してから、ホールの外で腹ごしらえをすることにした。

しかし袋を開けて少しぎょっとする。

オカンがご飯を買って来てくれると言うので適当に頼んでいたら、彼女が買ってきたのは高そうな牛タン弁当だったのだ。

 

「すごいおいしそうだったからしゅうに食べさそうと思って」

 

と自分はライスバーガーを食べている。

どこの世界にライブ直前に会場で牛タン弁当を食べる人間がいるというのだ。

しかし翌日にマラソン大会があるので、ライブが終わってから食べたのでは遅いと判断し、仕方なくわたしも食べ始める。いや、たしかにおいしいんだけどさ、うん。他にも選択肢あったんじゃないかな。おいしいけど。普通こういう時は片手で食べられる程度のものじゃない? 完食したけどさ。(結局おいしかった)

 

さて、弁当も食べ終わり、席に戻る。

時刻は6時を回った。

客の動きが落ち着いた頃、客席の明かりが落とされた。

観客たちは息を飲んでステージを見守る。

と、次の瞬間、どおっと地から湧き上がるような歓声とともに会場の温度が一瞬で沸き上がった。主役の登場だ。背筋がぞくぞくする。ライブ開始の瞬間の盛り上がりと緊張感。この瞬間が、一番好き。

数千人分の歓声を一身に受けている彼女は、今何を感じているのだろう。

身長153㎝とは思えないほどステージ上の彼女は大きく見えた。

 

メンバーがそろい、曲が始まる  

 

 

 

まだまだツアーは続いているので詳しいことは書けないけれど、楽しかった、とだけ書いておこう。

元来わたしはライブのように大勢が集まり同じことをする場が苦手なのだけれど、そんなわたしが手をふり上げて一緒に歌ってしまうくらい、エネルギーに満ちたライブだった。

CDとくらべて遜色ない、どころかCDより迫力ある声でどんどん会場の温度を上げていく志帆さん。そうかと思えばトークではやさしくかわいらしい口調で話す。普通の女性みたいに。

とくにメンバー紹介の時の声がやさしくて、ロックを歌うときとのギャップにちょっと笑ってしまった。

 

ライブの中盤ではわたしたちの席の間近まで来てくれて、楽しそうなその表情を目の前で見上げながらうたを聴くことができた。

わたしが音楽に疎いのもあるかもしれないけれど、彼女ほど歌唱力があってこれほど盛り上がる歌をうたうアーティストは他に知らない。

しかも、ファンというほどでないわたしですら知ってる曲ばかり。CM、ドラマ主題歌、トーク番組のOPと、様々なところで使用されているからだ。

本当に、替えの利かないアーティストだと思う。

 

わたしたちの目の前の席には大学生くらいの男の子3人組がいて、その前には若い女の子二人組、その隣にはコールやふりも完ぺきで、ライブTシャツでキメた50くらいのおじさん二人組。

すごい色んな人に愛されているのだな。

わたしは改めて驚く。

隣でうちのオカンも「志帆ちゃーん!」と名前を叫んでいる。

すごいな57歳。

 

 

ライブは3時間近く続き、最後にわたしの一番好きな曲を歌ってくれておしまいとなった。

 

駅へ戻る道すがら、「もうね、まるで娘を見守るように応援してしまう」と口々に語るおばさんたち。今回も満足されたようでよかった。

母は「スーパーフライの歌を聴くとなんだか自分も前向きになれたように感じる」と話す。

本当にそうだなと思った。彼女の歌は強烈なパワーを持っている。しかも、(こういう表現があっているかわからないが)それは「正しいパワー」なのだ。

 

今日来れてよかったな。

 

まだ体の中に残る音をかみしめて、わたしたちは帰路についた。

 

 

ライブが終わってからこの1週間、ひとつだけ残念なことが起こった。

これまでのようにiPodでsuperflyを聴いても、何か物足りないのだ。

あの迫力を一度生で体感してしまったら、もう元には戻れないらしい。